100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「話を聞くに、無理やり、ほら、食えーとばかりに押し込まれたんでしょう?」
と内藤が言っている間、基は思い出していた。

 家のシアタールーム。

 愛らしい、もこもこパジャマのあやめが、チョコを、はい、と手渡してくる。

 今日は手渡しか、とちょっと残念に思ったものだ。

 あの雪山では、あやめは微笑みながら、ほら、食えーとチョコを口に突っ込んできてくれたのに――。

 ……内藤め。

 俺の素敵な記憶がおかしな感じに塗り替えられてしまったじゃないか、と恨みがましく見たときには、

「失礼します」
と言って、内藤はさっさと出て行ってしまっていた。