100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「神室……。
 来週の金曜、ちょっと顔を貸せ」
と果たし合いか、という勢いで、朔馬が言う。

「何故、俺がお前に呼び出されなきゃならん」

「同窓会だよっ」

「同窓会かっ」

 専務、そのセリフ、喧嘩口調で言うの、おかしいと思います。

 二人とも切り替えれないんだな……とあやめが思ったとき、朔馬が言うのが聞こえてきた。

「あやめっ、神室なんぞの何処がいいんだっ。

 イケメンで御曹司。
 高学歴、高収入で、専務なだけじゃないかっ」

「……俺でも専務と結婚しますね、それ。
 むしろ、すぐになびかなかったのが、すごいかと」
と言う内藤の声と、

「あやめが男にっ!?
 誰だ、お前はっ」
と朔馬が叫ぶ声が扉の向こうから聞こえてきた。

 昼休みが終わり、内藤が来たので、そっと内藤と立ち位置を替わり、あやめは専務室の外に逃げていたのだ。