100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 ってか、この人、産業スパイより厄介そうなんだが、と思いながら、仕方なく専務室の扉をノックした。

 お昼、外に出てたはずだから、きっといないよね、と思いながら、
「専務。
 お客様です」
と形ばかり言ったつもりが、中から、

「誰だ。
 お通ししろ」
と声が聞こえてきてしまった。

 ……お通ししません、と思っている間に、勝手に朔馬が扉を開けてしまう。

「昼休みだろ。
 堅いやりとりしてんなよ」

 いや、仕事中なら、もうちょっとちゃんとしてるよ……と思ったとき、基が朔馬を見て、嫌な顔をした。

大神(おおがみ)か。
 お通しするな」

 もう遅いです、専務、とあやめは朔馬の後ろで固まっていた。