……突然、旅行に行くことになりました。
それもいきなり、次の休みに。
「そこしか俺は空いてない」
と専務が言うので。
昼休み、なにやら押し切られてしまったな、と思いながら、あやめは自分が作ったあの日程表を眺めていた。
素敵な宿もどうせすぐにはとれまいと思っていたのに、直前キャンセルが出たようだし、と思いながら、会社のロビーを歩いていると、誰かがその紙を取った。
「なんだ、これは。
旅行の計画か?
まさか神室と行くんじゃないだろうな」
ひっ、声が大きいっ、とあやめは固まる。
ってか、この声はっ、と見ると、朔馬が立っていた。
「朔ちゃんっ、なにしに来たのっ?」



