100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「ぜんぜん驚いてないですけど、専務。
 私が来るの知ってたんですか?」

「いいや」

 淡々と基は言う。

 また、ああそうですか、とあやめは言った。

 毎度、なんと返答したらいいのか迷ってしまう感じだからだ。

 あやめは今日のメンツは、紗千香ともうひとりくらいしか知らないのだが。

 さっきから、遅れてきた基の方を、あっちがよかったとばかりに遠方に座る女子たちが眺めている。

 紗千香はお目当てのイケメンがゲットできそうなので、特に興味はないようだったが。

「古川」
「はい」

「お前、俺の横に来い」

「なんでですか」

 基はチラと、彼の側に来たそうな女子たちを窺いながら、
「女が苦手だからだ。
 側に来たら、めんどくさいじゃないか」
と言い出す。

「……いや、専務、コンパになにしに来たんですか」