100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「浜波さん、ありがとうございますっ。
 迷いが晴れましたっ。

 実は、四日くらい前から、もうないみたいだから、捨てようかと迷ってて。

 それで、昨日の夜も――」
と説明している間に、そうなのー、と言いながら、浜波はもう行ってしまっていた。

 本当にマイペースな人だ……とは思ったが、浜波のおかげで迷いが晴れたのも確かだ。

 やれやれと仕事を始めようとしたとき、今度は真横に、無言で内藤が立っているのに気がついた。

 いや、どうした。
 みんな、仕事しろ――。

 と二人に言ったら、

 いや、お前がな、と言われそうなことを思う。