100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 


「ほら、見てみてなさいよ、内藤~」

 内藤は仕事中、いきなり浜波に腕を引っ張られた。

「古川がなにか悩んでるわよ」

 ふふふふ、と浜波はデスクで溜息をついているあやめを見て笑う。

「なにがあったのかしら。
 恋の悩みかしら。

 やっぱり、専務かしら」

「……楽しそうですね、浜波さん」
と苦笑いして、内藤は言う。

「あんた、ちょっと訊いてきなさいよ」
と言われ、

 えっ?
 俺があやめに?
と内藤はビクつく。