100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



「おはようございます、あやめ様」
と朝食の席に行くと、高倉が爽やかに挨拶してきたが、あやめはまったく爽やかではなかった。

「全身が痛いです……」

「何故ですか」

「あの、昨日、高倉さん、夜、見回りしてらっしゃいました?」
と訊くと、

「何故ですか?」
と問われたので、昨夜のことを話すと、

「いやー、それは私ではないですねー」
と高倉は言う。

「……高倉さんじゃなかったんですね」
と青ざめて言って、

「なにやら残念そうですね。
 それは、私になら、夜這いをかけられてもよい、ということですか?」
と言われた。

「いや……、そんなわけないですよね?」