「殺さないでください……」
……いや、ほんとに。
「許嫁とは名ばかりで、俺は承知していないし、二人で会ったこともない」
「でも、許嫁の人が乗り込んできたらどうします?」
「殺そう、二人で」
と基は、あやめの手を握ってくる。
思ってたより危険な人だな、とあやめは思った。
真面目な分、感情が突っ走り出したら止まらないようだ。
様々な複合的な理由がなくとも断りたい……。
「でも、その許嫁の人がいい人だったらどうします?」
「どうした。
こだわるな、許嫁に」
「いや、あのー。
普通の人間だったら、自分にプロポーズしてくる人間に許嫁がいたら、こだわると思うんですよね」
と言うと、
「わかった。
今から、その話は断ってくる」
と基は、今すぐ出て行きそうな感じで、階段の方に向かおうとする。
……いや、ほんとに。
「許嫁とは名ばかりで、俺は承知していないし、二人で会ったこともない」
「でも、許嫁の人が乗り込んできたらどうします?」
「殺そう、二人で」
と基は、あやめの手を握ってくる。
思ってたより危険な人だな、とあやめは思った。
真面目な分、感情が突っ走り出したら止まらないようだ。
様々な複合的な理由がなくとも断りたい……。
「でも、その許嫁の人がいい人だったらどうします?」
「どうした。
こだわるな、許嫁に」
「いや、あのー。
普通の人間だったら、自分にプロポーズしてくる人間に許嫁がいたら、こだわると思うんですよね」
と言うと、
「わかった。
今から、その話は断ってくる」
と基は、今すぐ出て行きそうな感じで、階段の方に向かおうとする。



