基の方が先に降り、あやめは次の駅で降りた。
猛ダッシュでコンパがある地下のダイニングバーに行く。
「すみませんっ、遅れましたっ」
と個室に駆け込むと、すでに出来上がっているみんなが、やんやと拍手で迎えてくれた。
「喉乾いたでしょ、あやめ。
早く頼みなよ」
とイケメンの横をキープしている紗千香が機嫌よく言ってくる。
「ありがとー」
と走りすぎて疲れたあやめは、うわごとのようなぼんやりとした口調で礼を言い、紗千香が差し出したメニューを受け取った。
コの字になっているソファの端に、どっこいしょ、と年寄りくさく腰を下ろす。
どうせ、人数合わせに呼ばれただけのコンパだ。
紗千香のために、とりあえず、顔を出さなければと思っていただけなので。
無事に、たどりついた今、もう、あやめの中のコンパは終わっていた。
ちょうど瀬戸内レモンとはちみつのチキンとやらを店員さんが持ってきたので、モヒートを頼んで、ふう、と息をついた瞬間、ようやく目の前に座っている男が目に入った。
その男があやめを見て、口を開く。
「一緒に出たのに、なんで俺より遅れてくる」
この、やたら整った顔なのに、愛想のない人は専務に見えるのだが、気のせいだろうか。
猛ダッシュでコンパがある地下のダイニングバーに行く。
「すみませんっ、遅れましたっ」
と個室に駆け込むと、すでに出来上がっているみんなが、やんやと拍手で迎えてくれた。
「喉乾いたでしょ、あやめ。
早く頼みなよ」
とイケメンの横をキープしている紗千香が機嫌よく言ってくる。
「ありがとー」
と走りすぎて疲れたあやめは、うわごとのようなぼんやりとした口調で礼を言い、紗千香が差し出したメニューを受け取った。
コの字になっているソファの端に、どっこいしょ、と年寄りくさく腰を下ろす。
どうせ、人数合わせに呼ばれただけのコンパだ。
紗千香のために、とりあえず、顔を出さなければと思っていただけなので。
無事に、たどりついた今、もう、あやめの中のコンパは終わっていた。
ちょうど瀬戸内レモンとはちみつのチキンとやらを店員さんが持ってきたので、モヒートを頼んで、ふう、と息をついた瞬間、ようやく目の前に座っている男が目に入った。
その男があやめを見て、口を開く。
「一緒に出たのに、なんで俺より遅れてくる」
この、やたら整った顔なのに、愛想のない人は専務に見えるのだが、気のせいだろうか。



