100-3は? ~なにもかも秘密な関係~




 職場に着いたあやめが、専務の秘書室に上がると、浜波は機嫌が悪かった。

 あやめを見、
「おはよう。
 専務の愛人か、産業スパイ」
と言う。

「うわっ、なんなんですか、その八つ当たり的発言っ。
 さては、昨日のコンパ外れでしたね」

「そう感じたら、さっと次のコンパを先輩のために用意しなさいよ、後輩ーっ」
と叫んでおいて、

「いや……いいの。
 もういいの。

 私にはラブちゃんがいるから」
と急にテンションが下がる。

「やっぱり、顔だけの男なんて駄目よ。

 古川。
 顔がよくて、性格もよくて、趣味が合って、家事全般、僕がやってあげるよ、とか言う、そこそこ収入のある男、連れてきなさい」

「……あの、そんな人いたら、私が付き合ってます」
と揉める女二人を、ああ、やだやだ、という顔して、内藤が見ていた。