100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 




 翌朝、あやめが朝食の席に行くと、基が挙動不審だった。

 いや、ぱっと見落ち着き払っているのだが、目が何処を見ているのかわからないというか。

 視線を合わせようとしても合わない。

 出かけるときも一緒に玄関を出て、ガレージに行ったのだが、まったく目が合わない。

 あやめは車に乗ろうとして、やめ、基の車の側まで行くと、その窓を叩いた。

 一瞬、迷ってから、基が窓を開けてくれる。

「なんだ」

 ……いや、何故、正面を見て言うのですか。

「いや、行ってきます」

「うん」

「行ってきます」

「うん」

「目を合わせてください」
と言うと、基は、フッとこちらを見て、パッとそらした。