100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「いや、単に、雑誌かなにか読みたいな、と思っただけです」

 寝る前にちょっとめくってみたりする小洒落た雑誌が欲しかったのだ。

「そうですか。
 どのような?」

「そうですねー。
 旅行雑誌とか、グルメ雑誌とか」
と言うと、

「では、買ってまいります」
と言われたので、

「いえ、こんな時間にいいです」
とあやめは断る。

「でも、今ご入用なんでしょう?
 でしたら、休憩室にあるのを見繕って持っていきますよ」

「ありがとうございます」
とあやめが頭を下げると、高倉は微笑み、

「では、すぐにお風呂場にお持ちしますね」
と言い出す。

「いや……部屋でいいです、高倉さん」

 どうもこの人、なんでも風呂場にそろえたがるようだが。

 自分がお風呂でエンジョイする人なのかな?

 そう思いながら、あやめは断った。