二人で寿司を食べたあと、あやめたちは、駐車場まで動物を眺めて歩いていたが。
ふと、あやめの目に、今は花のない藤棚が入った。
「そういえば、うちのおばあちゃんとことか、田舎なんで、道路沿いに大根干してるんですけど。
何故か盗んでく人がいるらしいんですよ」
「干した大根盗んで、なにするんだ?」
「さあ?
自分でタクアンつけるんですかね?
従姉妹に聞いたところの話では、干した大根が盗まれ、干したワカメも盗まれ、生きた犬が置いていかれてたそうです」
「最後のはなんだ?
その生きた犬は、大根とワカメの礼に置いてったのか?」
「さあ?」
とあやめが言うと、
「……なんで、今、大根の話になった?」
と基が訊いてくる。



