「どうしたの?」
と訊く。
内藤はスマホを手にしていたので、思わず、また、あの彼女にこっぴどくやられたの? と訊きそうになったが、ぐっとこらえる。
「いや、昨日、大学のときの友だちと呑みに行ったんですけど。
妙な話を聞いたんですよ」
そう内藤は浜波を見上げて言った。
「妙な話?」
と訊き返した浜波に、内藤は言う。
「『お前の会社に産業スパイが居る』」
「そりゃどっかに居るでしょうよ」
と駆除しても必ず居るゴキブリかなにかのように浜波は言う。
「『その産業スパイは、ガードが甘い新米役員のところに居る』」
「……ガードは甘くないけど、最近、新しく役員になったのは、専務だけね。
役員のところに居るって言い方だと、……秘書室?」
浜波はぐるりと秘書室の中を見回しているようだった。
と訊く。
内藤はスマホを手にしていたので、思わず、また、あの彼女にこっぴどくやられたの? と訊きそうになったが、ぐっとこらえる。
「いや、昨日、大学のときの友だちと呑みに行ったんですけど。
妙な話を聞いたんですよ」
そう内藤は浜波を見上げて言った。
「妙な話?」
と訊き返した浜波に、内藤は言う。
「『お前の会社に産業スパイが居る』」
「そりゃどっかに居るでしょうよ」
と駆除しても必ず居るゴキブリかなにかのように浜波は言う。
「『その産業スパイは、ガードが甘い新米役員のところに居る』」
「……ガードは甘くないけど、最近、新しく役員になったのは、専務だけね。
役員のところに居るって言い方だと、……秘書室?」
浜波はぐるりと秘書室の中を見回しているようだった。



