100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



「失礼しました」
と言ってあやめが一礼し、出て行った。

 ぱたん……と閉まった扉の音を聞きながら、書類に目を落としたまま、基は思う。

 あやめに褒められたな。

 ……うん、褒められたようだ。

 『ありがとうございます』の一言に込められた気持ちが、あやめの声色から、目の端でとらえていた彼女の表情から、よく伝わってきた。

 あやめを此処に呼んでよかったようだ。

 基は窓の方を見た。

 さっきまで、今日は日差しが強すぎて眩しいな、と思っていたのに。

 今は、爽やかないい天気に見えた。