翌朝、あやめは朝食の席で、高倉に言った。
「高倉さん、あれ、すごくいいですっ、ドリンクバー。
夜中、喉乾いたときとか。
お茶の冷たいのもありますしねー」
「そうですか。
よかったです。
設置したかいがありました」
と微笑んだあとで、高倉は、基に、
「基様も夜中に喉が乾いたら、飲みに行かれたらいいですよー」
と言っている。
なんでだ……。
私の部屋の脱衣場にあるのにか。
「あのー、じゃあ、専務の部屋に置いたらいいんじゃないですか?」
なにせ、この家の主人だし、と思って言うと、
「いやいや、男の部屋に置いても面白くないでしょう。
ねえ?」
と基を振り返り、言っている。
基は、なにが、ねえ? だ、という顔をしていた。



