100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 あやめは、高倉の淹れてくれた香り高い紅茶を飲みながら、

『神室によろしく』
と朔馬が言っていたことを伝えるべきかどうか、悩む。

 余計な嵐を呼んできそうな気がしたからだ。

 そのとき、ふいに基が訊いてきた。

「ところで、お前の実家、何処なんだ?」

「えっ?
 えーと……海があって……山があるとこです」

「日本の大部分がそうじゃないか?」
と基が言ったとき、

「あやめ様、そろそろお風呂にでも入られては。
 外はお寒かったでしょう」
と高倉が口を出してきた。

「あっ、そうですね。
 では、ちょっと失礼して」
とそそくさとあやめはリビングを後にする。