100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 まあ、弁当なら地域ごとに味が違ったりもするかもしれないが。

 スイーツだしな。

 しかも、此処から実家のある県は味が変わるほどには離れてはいない。

「……まあ、ありがとう。
 いただこうか」
と言うのを何処かで聞いていたかのように、サッと高倉が現れて、お茶の支度を始める。

 高倉は物言いだけ聞いていたら、この人、大丈夫だろうか……と思う感じなのだが、行動はいつも的確で素早い。

 道を歩く自分の姿を見つけて、玄関ホールの暖房も強くしてくれていたようだし。

「あやめ様、みんな、お土産、大喜びですよ。
 早速いただいてます」

「そうですか、よかったです」
とあやめは微笑んだ。

 此処で働いている人たちは、年齢も性別もバラバラなので、地元の銘菓をひとつ買ってくるよりいいかなーと思って買ったのだが、喜んでもらえてよかった、と思う。

 最近のコンビニスイーツ、あなどりがたいしな。