実家にいる間、運転手をしてくれたお礼におごるつもりだったのに、
「神室の秘書とか、めんどくさそうだが、まあ、頑張れ」
と言われて、おごられたのだ。
「そうですか。
リビングで基様がお待ちですよ」
と高倉が微笑む。
……待っているのだろうかな、あの人。
ただ、リビングにいるだけなんじゃ、と思いながら、そっと扉を開けると、基は暖炉の前に座り、雑誌を読んでいた。
いつもスーツの社内とは違い、暖かそうな白いセーターを着ているのだが、姿勢はスーツを着ているときと変わらない。
この人、くつろいでいるのだろうかな?
基を見るたび、いつも、小洒落た雑誌の一ページを開いてしまったような気持ちになるあやめは小首をかしげる。
「神室の秘書とか、めんどくさそうだが、まあ、頑張れ」
と言われて、おごられたのだ。
「そうですか。
リビングで基様がお待ちですよ」
と高倉が微笑む。
……待っているのだろうかな、あの人。
ただ、リビングにいるだけなんじゃ、と思いながら、そっと扉を開けると、基は暖炉の前に座り、雑誌を読んでいた。
いつもスーツの社内とは違い、暖かそうな白いセーターを着ているのだが、姿勢はスーツを着ているときと変わらない。
この人、くつろいでいるのだろうかな?
基を見るたび、いつも、小洒落た雑誌の一ページを開いてしまったような気持ちになるあやめは小首をかしげる。



