「おかえりなさいませ、あやめ様」
と広い玄関ホールで、高倉が出迎えてくれた。
「お寒かったでしょう?」
いつもよりホールの暖房が強くしてある気がする。
ほっとする暖かさだった。
「いや~、バス停から、あやめ様が歩いてこられるの、見えたんですけどね。
お車で迎えに行こうかと思ってやめました」
と高倉は言い出す。
「あやめ様が此処に住まわれるようになってから、初めてのご帰省。
お戻りになられるとき、いろいろ感傷にふけられてるかな、と思って」
超能力っ。
「ご夕食は?」
「あ、食べてきました」
駅まで送ってくれた朔馬と食べてきたのだ。



