100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



「おかえりなさいませ、あやめ様」
と広い玄関ホールで、高倉が出迎えてくれた。

「お寒かったでしょう?」

 いつもよりホールの暖房が強くしてある気がする。

 ほっとする暖かさだった。

「いや~、バス停から、あやめ様が歩いてこられるの、見えたんですけどね。
 お車で迎えに行こうかと思ってやめました」
と高倉は言い出す。

「あやめ様が此処に住まわれるようになってから、初めてのご帰省。
 お戻りになられるとき、いろいろ感傷にふけられてるかな、と思って」

 超能力っ。

「ご夕食は?」
「あ、食べてきました」

 駅まで送ってくれた朔馬と食べてきたのだ。