100-3は? ~なにもかも秘密な関係~




 日曜の夜。

 実家でゴロゴロな休日を過ごしたあやめは基の家に向かっていた。

 バス停から、てくてく歩いてたどり着いた、ちょっと大正ロマン風にも見える大きな洋館の玄関を見上げる。

 今から、ただいまって、この扉を開けるんだよな。

 ちょっと不思議な感じだな、とあやめは思っていた。

 この間まで、顔が整い過ぎているうえに、無愛想な専務とは、目が合っても緊張するので、さりげなく視線をそらしたりしていたのに。

 その専務の家に、ただいまって帰るとか。

 と、ちょっと感傷にひたりそうになっていたのだが、あまりの寒さに、すぐ扉を開けていた。