100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 
 



「あやめ様、お車で行かれるんじゃないんですか?」

 基が出たあと、あやめが出かけようとしたら、玄関前にいた高倉がそう訊いてくる。

「ああ、新幹線に乗るし、バスにしようかなーって」

「じゃあ、買い出しのついでにお送りしますよ」
と厨房から預かったメモを手に、高倉は言う。

「ありがとうございます」

「よし、あやめ様を乗せるのなら、デカイ車でいいですよねー」
と鼻歌を歌いながら、高倉は大きな黒い国産車を出してくる。

 まさか、そっちに乗って出かけたくて、私を誘ったんじゃないだろうな、と苦笑いしながら、あやめは、高倉に勧められるまま、後部座席に乗った。