100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 




「何故、家の中でお前を背負って帰らにゃならんのだ?」

 基は背中のあやめに文句を言いながら、長い廊下を歩いていた。

 酔っているせいか、余計重く感じるな、と思ったとき、あやめが言い出した。

「何故、私は此処にいるんでしょうね~?」

 呑気な奴だ、と思いながら、基は訊く。

「この家にか。
 俺の背中にか」

「どっちもですよ」
と言ったあとで、あやめは、うーん……と小さく唸り、

「なんだかこっちが罠にはまった気分です……」
と呟いた。

 その言葉がなんだか気になり、
「……どっちが罠にはまる予定だったんだ?」
と訊いてみたのだが、あやめは寝ている。