100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



 高台にあり、ガラス張りなので、そのレストランは見晴らしがいいので有名だった。

 中に入ると、すぐに支配人がやってきた。

「予約してた神室だが」
「お待ちしておりました」
と微笑み、頭を下げる支配人について、落ち着いた調度品のある店内を通り抜ける。

 基が支配人に、
「今日は、980円のランチで申し訳ないな」
と言っていた。

「この娘が、どうしても、それが食べたいと言うものだから」

 いえいえ、と支配人は愛想良く言ってくる。

「大変お得なセットになっております。
 安くても、当店自慢のメニューが詰め込んでありますので。

 食べてみたいとおっしゃっていただけると、嬉しいんですよ」
とあやめにも微笑みかけてくれた。

 細い廊下を抜け、
「こちらです」
と離れた場所にあるゴージャスな個室に通される。

 ……980円のランチなのに。

 この人が予約なんぞしたからだな、とあやめは思った。