結局5時間目の授業をサボってしまった。


柊は何の悪びれる様子もない。


後で先生になんて言い訳しようと、不安になっているのは私だけみたい。




「ねー柊、そろそろ戻ろう?」


「なんで?」


「なんでって、先生に怒られちゃう」


「海莉は俺と一緒にいたくないの?」


なにそれズルい…。


「一緒にいたいよ…」


「じゃあ、いいじゃん」


そう言ってまた唇を重ねてくる柊。


幸せ。


幸せなんだけど。


さっきから幸せ過ぎて身体が持たない…。