家の前に着いた。
このまま平良を部屋に入れてもいいのかな、いいんだよね?
非常事態だし。
なんせ一晩同じ部屋で過ごしても何もなかった。
部屋のドアを開ける。
「おっじゃまっしまーす。」
平良がドアから部屋の様子を覗く。
と、すぐに「うわあ」という声がこぼれた。
「靴のままでいいよ、危ないから。」
私が言うと、申し訳なさそうに平良が土足で上がる。
照明、食器、その他本棚の本が見事に落下していた。
足元に散らばる破片。
「危ないから俺やるよ。」
平良が新聞紙を広げて大きな破片を拾っていく。
「まだ電気戻んないから掃除機は使えないか。」
「あ、これ充電式のやつだから使えるかも。」
私がそう言ってコードレス掃除機を手に取ると、平良がサクッと私から奪う。
筋が浮かぶ腕に、少し、今もドキッとする。
平良の好きなパーツ。
平良がさくさくと散らばる破片を片付けていく中、私はやることもなくて本棚に本をしまっていた。
ふと思う。
なんで平良は手伝ってくれてるんだろう。
本人の口からも「ボランティア」って出てる。
優しいのは知ってる。
でも少しだけ期待してしまう。
昨日なんで避難所まで来てくれたの?
平良が大きい破片を新聞紙に大体片付けると、あとは掃除機で吸い込んでいく。
このまま平良を部屋に入れてもいいのかな、いいんだよね?
非常事態だし。
なんせ一晩同じ部屋で過ごしても何もなかった。
部屋のドアを開ける。
「おっじゃまっしまーす。」
平良がドアから部屋の様子を覗く。
と、すぐに「うわあ」という声がこぼれた。
「靴のままでいいよ、危ないから。」
私が言うと、申し訳なさそうに平良が土足で上がる。
照明、食器、その他本棚の本が見事に落下していた。
足元に散らばる破片。
「危ないから俺やるよ。」
平良が新聞紙を広げて大きな破片を拾っていく。
「まだ電気戻んないから掃除機は使えないか。」
「あ、これ充電式のやつだから使えるかも。」
私がそう言ってコードレス掃除機を手に取ると、平良がサクッと私から奪う。
筋が浮かぶ腕に、少し、今もドキッとする。
平良の好きなパーツ。
平良がさくさくと散らばる破片を片付けていく中、私はやることもなくて本棚に本をしまっていた。
ふと思う。
なんで平良は手伝ってくれてるんだろう。
本人の口からも「ボランティア」って出てる。
優しいのは知ってる。
でも少しだけ期待してしまう。
昨日なんで避難所まで来てくれたの?
平良が大きい破片を新聞紙に大体片付けると、あとは掃除機で吸い込んでいく。