☆礼音side☆ 俺はいつの間に、眠ってしまったんだろう。 もう、 俺の前に現れてくれないんじゃないかとさえ 思った琴梨が、 リビングで倒れていたのは昨日の夜。 両手で、琴梨の手を握っていた。 もう絶対に、琴梨を放したくなくて。 え? 琴梨が……いない…… 昨日は確かにいたんだ。 俺は、琴梨の手を握っていたんだ。 もう、絶対に離さないように。 俺は急いで立ち上がると、 寝室のドアを開けた。 「こ……琴梨……」 玄関に、 大きなバックを両肩にかけた琴梨が立っていた。