「もう、、杏ちゃん、素っ裸で走って行かないでよ」
紗羅ちゃんが笑いながら、体をタオルで隠して登場
女の子だけやしええやん?
もはやあたしら2人だけの貸切や
「きもちーーーー」
疲れがぶっ飛ぶ
朝早くから移動して、そっからあの暑さの中、、動きっぱなしやったからなぁ
「本当だー!気持ちぃ!」
紗羅ちゃんも満足そう
肩こりとかも効くかな?温泉の効能を読んでいると、肩こりにも効くと書いてあるからガッツポーズ
まったりと時間が過ぎてゆく
「ねぇ?杏ちゃんって兄弟いるのー?」
それは突然の質問
「おらんよ。一人っ子」
どう答えるか悩んだけど、鈴の話はしない。信用してるとかそういう事じゃなくて。
ただ話せない
紗羅ちゃんは、巻き込めへんし
そうなんだー弟がいそう!そう笑った
「紗羅ちゃんはー?」
兄弟おるん?そう尋ねたときに違和感が
「あたしも一人っ子」
そう答えた紗羅ちゃんは、嘘をついていた
わかるねん。なんとなくやけど
色々嘘もつかれてきたし、嘘もついてきた
違和感があれば気付く
紗羅ちゃんは、何故だか一人っ子だと嘘をついた
なんでやろか



