「志木と言うのは苗字ですか?」
「んーん?志木は名前やで!東堂 志木。東堂財閥の歴史の中で最も長く仕えてくれてる、執事家系やで」
やはり、東堂にはいると、苗字は東堂になるんですね。
「志木はほんまに、あたしの世話係なだけ」
そう言った杏は、そう言い聞かせているようにも聞こえて、それ以上聞くことはできませんでした
泉達の恋を応援したい気持ちもありますが
泉の言うように、気持ちを伝えることは、杏にとって辛いことなのかもしれませんね。
今は応えることはできませんし
重荷になりたくないと言う泉は、大人だなと思いました
「よし!切れたな!こんだけあったら足りるやろ」
話に必死で、私はあんまり役に立ちませんでしたね。殆ど杏が野菜を切り終えてくれました。
お嬢様なのに、家事もできるんですよね、この子
私は杏を見守ることにしましょう
泉達の気持ちが、彼女を傷つけてしまわぬように。
好かれることは幸せなことなのに
彼女にとってそれは、重荷になってしまう
悲しいですが、それが今の現実なんですね……
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