「こいつでいいんですか?」
「あの親父の息子だからなぁ。大和は血がは繋がってねーし、なんせ、赤羽さんに気に入られてるから…
けつ拭くのは、こいつしかいねーし」
「女はどうするんです?こいつ売りますかね」
「どーだろうな。女を売るか、俺らの仕事手伝うかの2択だな」
「俺なら女売りますね」
「さぁ、どうかな?あの女、正体はわからないけど、こっちの世界では軽く有名になってきてるよ」
「え?そうなんですか?」
「あぁ……烈火の姫様は、かつて西にいた、薔薇の総長じゃないかって」
「まさか!事件に巻き込まれて、死んだんじゃなかったです?」
「…まぁそうだけど。蘇りとか、言ってる奴らは居るよ」
「変なの。1人の女のために、そこまで動くかな」
「動くよ」
「俺には理解できません」
「そりゃ俺にも理解できないよ。女1人のためになんで………
スコーピオンが動くのか」
「水瀬さん、連絡取れなくなりましたけど、大丈夫ですかね」
「あの人は大丈夫。こうなることを見込んで、消える前に俺たちに作戦を伝えてたんだから…」
車の中での不穏な会話
朔の耳には届かない
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