『その前に…店員がさ、救急車呼んでくれて…普通の病院連れて行かれそうなんだわ。助國さんのところ行きたいから、誰か迎え寄越して』
「程度は?」
『……頭から血でてる。後ろからなんかで殴られて気絶した。顔は見てねぇけど…』
口籠ってしまった
とりあえず、コンビニ…
「志木に行かせる!いま家の前で車の中で待ってるゆうてたし!」
志木とつながったままの電話。放置してたけど、良いところにいる
「志木?聞いてた?」
『…ぼんやりとしか聞こえませんでしたが、急ぎのようですね』
「うん!今すぐコンビニ行って!救急車くる前に!」
『…近くのですね。分かりました。誰を回収すれば?』
「朔!!頭から血出てるし応急処置も!」
『……かしこまりました』
あたしが志木と話してる間
泉と朔は何かを話している
そしてあたしにも、微かに聞こえた
『大和が…居た気がする』
朔の声がそういうと、泉は少し固まってしまった。
大和?誰や、それ
とりあえず志木は2分くらいで着くし、朔のこと連れてこれるやろうけど



