まぁええわ
モヤモヤしてたのがスッキリしたし
これで紗羅ちゃんとも終わり
もう会うこともない
玄関に行って外にいる泉を呼ぶ
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫。大した情報持ってないわ」
「無理矢理吐かせようか?」
「多分無理やと思う。もし何か知ってても、サトルの事好きすぎて、絶対何も吐かへん」
ほんまあんな奴のどこに好きになる要素があるか分からへん。
でも恋とはそう言うものなのかもしれん
「ちょっと待ってて」
泉にそう言われ、廊下の壁にもたれる
裏切りとか何度も経験してる。ちょっと心が弱くなってるだけ。大丈夫…
自分にそう言い聞かせて、気合を入れ直そうとした時、部屋の方から紗羅ちゃんの大きな声がした
「何処にいるの!?あたしも連れて行って!!」
??何事
部屋に戻ると、泉の腕を掴む紗羅ちゃん
そして泉はそれを振り解いた
その反動で紗羅ちゃんは床に転ぶ
「杏?もういいか?」
「うん。もういい。大丈夫」



