愛は惜しみなく与う③


普通なら…


襲われても仕方がない気もします。


でもそれを仕方ないと思うな!というのが志木さんの意見ですね。
杏は、恋愛に関して疎すぎるので、それを踏まえた上で、アピールしろとのこと


志木さんもなかなか面白い人ですね



「なーなー!志木!アイス食べたい」


杏の突然の我儘も想定内なのか「はい、ただいま」と切り替えて、冷蔵庫に近付いて、杏が最近気に入っているアイスを取り出した


「なんであたしがこれ好きって知ってんの?」

「杏様のことならなんでも」

「…ストーカー!」

「なんとでもおっしゃい」


そのまま風呂場に志木さんは移動して、何やら風呂掃除をしているよう。

本当に凄い人です

家事も完璧で、無駄のない動き

杏のことに過剰なこと以外、完璧です。


「志木と仲良くなれた?」


少し心配そうに尋ねる杏
仲良くなれたという言葉は何か違う気もしますが…
最初の印象からすると、とても親しみやすい人だなと思いましたけど


ただやっぱり


癖の強い人だなって

向こうもきっと、私たちのことをそう思ってそうですが