愛は惜しみなく与う③

それにしても、相変わらず無防備な格好の風呂上がりの杏は、案の定志木さんに詰め寄られる


「ちょ、杏様!あなた!服を来なさい」

「は?うっさい!暑いし近寄んな!」


片足を上げて志木さんが近寄るのを足で制している。
あーあー
足あげたら怒られますよ…

目の前の志木さんは、少し目眩でもしたのか、くらりとバランスを崩す


そこに爽やかに現れたのは泉


「風邪引くから、乾かすぞ」


すぐ近くの椅子に杏を座らせて、さっと膝掛けを掛ける。


「暑い!」

「足冷えて、この前腹壊してたろ?我慢しろ」


ドライヤーをスッと持ってきて、泉は杏のそばのコンセントに刺す


その様子を志木さんは、うんうんと頷いて見ていた。今の行動は正しいってことですよね?


杏は、風呂上りいつも、大きなTシャツの下に、短パンを履いている。

短パンというか、パンツです、あれは

Tシャツは大きいですが、チラチラとその短パンが毎日見えて…

男としては、目で追ってしまいます。仕方ありません。


いつも泉はズボンを渡したり、こうやって膝掛けをかける。