愛は惜しみなく与う③

「バカにしているんではありません。それなりの扱いをしているだけです」


そう言われて朔は、どういうことだよ!と怒っていたけど、志木さんが言いたかったことは伝わらなかったみたいで良かった


バカ扱いしてるんです


って言ってるようなもんだった


「志木さん、俺の身にもなってくださいよ。」

「すみません。ついつい。反応がいいと聞いていましたので…楽しんでしまいました」


よくこんな話の途中に、ふざけれるよ…



「でも、あなたのその素直な気持ちには、共感できます。私も、止めれるか分かりませんし。

止めれるか分からないなら、先に自分で殺してしまえばいいのかと…」


志木さん…



「あ、こういう発想がダメなんでしたね」


悪い癖がでました。そう志木さんは笑った


俺は…杏のために、この人も止めなければならない

朔は隣で、ヤンデレ乙!!と言い、腕を組んで目を閉じてしまった。

こうやって話してるけど



妹が生きてるかもしれないって話は


まだ朔にはしていない