その言葉を聞いて、脳が泉のことで、いっぱいになった。

頑張らなくていいよ

俺を信じて


素直に、返事していた



本来ならあんなことあった後、きっとあたしは、みんなの前に居られなくなるくらい、取り乱してたと思う


だから志木も来たんやと思う


でもさ?
泉達が強くしてくれてん



「側にいて、一緒に乗り越えて行かなきゃ、笑顔になんて、なれないだろ!」



志木に対して、泉は本気の言葉をぶつけた

それを聞いて、涙が出そうになる


そう言ってもらうのは初めてやったから。
一緒に強くなってくれる人が居るってことが嬉しかった。


真っ直ぐな泉の言葉は、志木をイライラさせる。それは分かってた。


あたしも志木も、ドロドロとした所に身を置きすぎた。
それに2人で傷を舐め合うかのように、寄り添ってきた。

綺麗な言葉から目を逸らして、ただ黒いドロドロとした気持ちを心に秘めて、2人で落ちていった



あたしが志木を…

サトルを殺そうとまで、思ってしまう風に、変えてしまった。あたしが弱かったから

 
強くなれへんかったから