「いや、無意識でモテる発言とか行動するお前が、憎たらしいだけだよ」

そう嫌味ったらしく言ってやると


「好きじゃない奴にモテても、なんの得もない」


モテてもこっちが損だ
そう言いやがった


「お前!しばく!」

「は?やめろよ」


泉に両腕を捕まれて、泉に攻撃も出せない。


「かっこいいのムカつく!」

「はー?頭おかしくなったのか?」

「ちげーよ!俺もそんなセリフ言ってみてぇ!」

「何がだよ!」



「俺も、好きでもない奴に好かれても、嬉しくないって言って見たい!」


「言えよ」


「ちげーよ!心からそう思って言ってみたいんだよ!」


泉の力には叶わない
ジタバタして終わった

くそ…


俺はまだ、他の子にモテても、喜ぶ
杏がそりゃ好きだって言ってくれて、両思いとかなら、もっと喜ぶけど

好かれたら嬉しいじゃん


可愛い子なら尚更


だって杏は…

完璧に俺を男としてみていない


まぁまだ杏を好きだと自覚して、そんなに経ってないから、いくらでも変わるだろうけど


俺を、ばかじゃねーの?と見下ろす金髪がライバルの限り、俺はもっと頑張らなきゃいけない