彼らの元にいて、杏様が悪い方向へ行く事はないだろう。
私だと、暗闇に引きずり込んでしまう。

落ちていってしまう



でもまぁ、杏様が他の人を信頼して、頼ると言うのは、気に入りません。

気に入らないし、むかつきます

ほんと、1発目、当たっていればよかったのにと、今更ながら思います



「ちょっと?聞いてんの?」


肩をグーで殴ってくる杏様


「そこは、トントンしてくれれば大丈夫です」

「いや、なんかボーッとしてたし!」


何も力を入れていなかったから、少し殴られた肩が痛む
ほんと、お転婆は直らないですね


「何笑ってんねん!真剣な話してんねん!」

「ごめんなさい。少し思い出し笑いを…」

「笑う状況ちゃうねん、アホ」


再びバシンと叩かれる。そう言う杏様も、笑っていた


そうですね


あなたの言う通りです



私も杏様には、いつまでも笑っていて欲しいのです




もしかしたら、私の守り方は間違っているのかも知れません。ですが


あなたは1人じゃない


むかつきますが、気に食わないんですが…

烈火も少し認めましょう


同じ目的を持つ者として



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