「え?!ほんまに?!まさか……そんな事」


どうりで響の反応が過剰なわけだ。
椿と長くともに姉妹のように育った長谷川…

どこからか椿を感じとってしまっていたんだな。

何も気づいてやれなかった


「分かってたら…近づけへんかったのに」

「俺からその件は響に伝えておくよ」

「うん、よろしく」


長谷川が、椿と姉妹だったことに、杏はショックを受けていた。
次々と、色々なことが起こりすぎている。

正直俺も頭が回らない



「ちょっと、志木と2人で話したい」


「…うん、わかった」


朔と病室をでる
志木さんの前を通るが、先ほどまでのあの殺気は、全く感じ取れなかった


「杏?話終わったら電話して。その辺うろついてるから」


「わかったで!」


そんな時間かからんし。また電話するわ。
そう答えた杏の顔を見て、安心する

このまま俺たちに何も言わずに、帰ったりしてしまうんじゃないかと思ったから



「……可愛いナースでも探すか」

「ばーか」


部屋を出た瞬間に、ふざけた事を言う朔。
変な緊張感から解放されたことによって、笑ってしまった


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