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「おい、そろそろ飯食べに行けば?」

「ん?あぁ…さっきつまんだから、別にいいよ」

「はぁ…お前が見てて、こいつが起きるのか?ちげーだろ。起きて、お前がゲッソリしてたら、怒るぞ、こいつ」


だから、さっさと食堂にでもいって飯を食え


朔は、俺に着替えと財布を放り投げた。


「医者も2、3日で目を覚ますか、長いこと寝てるか、どっちかわかんねぇって言ってたろ。お前の心配もしてる、こっちの身にもなれよ」


怒る朔の右頬は腫れている



「痛むか?」


「あぁ、お陰様でな!雑魚にやられた傷はすぐ治るけど、お前のは痛いんだよ!反省してるなら、自我無くすくらい切れんな」


まさかそれを朔に言われるとはな…

あの時俺を止めに入った朔を、殴ったらしい、俺。最低だよな。抑えられなかった


どうしてもあの男が憎かった



「ま、俺も何回もお前殴ってるし、これでチャラな」


「……1回とお前の数十回を一緒にすんな」



そう言うと朔は、重みがちげーよ!と笑った