「あんたな、もうちょっと全てにおいて控えめに行動できひんの?」

「はぁ?」

タオルの隙間から顔を覗かせる朔の頭を、一回小突いてタオルを奪う

「返せよ」

「ええから、かして?」


朔の頭をがっしり固定して、髪を拭いてやる

「や、やめろよ!!」

ジタバタ抵抗するが、力ずくで抑える。だいたいなぁ、頭拭くだけで、こんなに廊下とかビチョビチョにされたらたまらん!


「こうやって、頭押さえて、髪挟むようにして、パンパンするの!あんたみたいに、ワッシャーって乾かさへんの!」


「わーったから!」


そういう朔に腕を掴まれて、手を止められる

あたしは前から朔を抱きしめるような形になっている。

えっと……


「お前のたいして無い乳が当たってる」


そう耳元でボソっと言って朔はあたしから離れた


なんやと?


「乳があるから当たるねん!ドアホ!」


失礼なやつめ、ふん!

冷蔵庫から水を出して飲むと、すこし火照った身体がヒンヤリとして気持ちがいい


「ほんで、なんでこんな時間にシャワー?」