杏は、きっと自分を責めてる
見抜けなかったと思ってるんだろうけど。

「んーなんやろ。ちょっと浮かれてた所もあるからさ?あたしで対応できればそれがいいねんけど」

「ダメ。杏のお願いでもそれは聞けないよ。何かあってからでは遅いし、なにが目的であれ、仲間を傷つけるのは許せないから」


そう。あの女が誰であれ
仲間を守りたいと思う気持ちは変わらない。


拗ねる杏を説得して、なんだかんだ時間が過ぎて、そして、海斗さんに貰ったチケットを使う時が来る


「おーーい!かき氷組いくぞ!」


朔は俺と杏を呼びに来る
泉もチラリとこちらをみている。
できるだけ、2人にしないように!それが俺の役目だから

女が怖くても…守れるのは俺だから

泉に頼んだ。そう言われてさらに気を引き締める


「響?かき氷でそんなに意気込んでたらおかしいで」


クスッと杏に笑われて、リラックス。そう言われた。
杏はいつもと変わらずに、女の隣に並び笑顔で話す


すげーよ
俺も朔くらい分かりやすくなってしまってる。普通に振る舞わなきゃ