でも次の瞬間何故か身体がゾッとした

なんでやろう

わからへんけど

本能的にそう感じ取った



「でも、その幼馴染みが好きだから、あたしはその人の為に生きてるの」



……これはもう反射的に、すっと布団から出てしまった。悪気はないし、向こうもすぐふつうに戻ったけど

なんだか紗羅ちゃんの顔は見てられへんかった


「ごめんね?なんだか。重い話した」

「んーん。大丈夫。あんま無理せんときや」


そう言うのがが精一杯だった
あぁ。何かこの子あるな。そう思った

紗羅ちゃんの目は笑ってない


踏み込むべきか否か



そう考えたけど、踏み込まなかった。
普通に友達になれたとおもったから、この関係を壊したくなかったんかもしれへん。

でもそう思うと、この時にしっかりと踏み込んでおけば良かったかもしれへん



そのあと微妙な空気になったが、紗羅ちゃんは元の布団に戻り、明日のかき氷楽しみだね。そう言った


この違和感の正体は、あたしには分からなかった



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