「杏ちゃんは強い人が好きなの?」

「そりゃー勿論」

「どうしても好きな人が、喧嘩弱かったらどうする?」

「弱かったら好きにならへん」

なにそれー!意味わかんない!と大爆笑している。あたしはわりと本気で言ってるねんけどな?

弱いとなんか…な

多分あたしは一緒にいれへん

ていうか、同じような世界にいる人じゃないと、理解できひんからな


「じゃあ泉先輩って、もってこいじゃない?」

「まぁ泉は強いよなぁ。一回本気でやり合いたいもん」

「杏ちゃんのやり合いたいは、喧嘩だもんね。変なのー」

「他に何をやり合うねん」


きゃっきゃと騒ぐ紗羅ちゃんを置いて、温泉から出る

あっつ!!!
のぼせた…


「杏ちゃんスタイルいいね」

「鍛えてるしなぁ」

「あたしも鍛えてみようかな?」


そういう紗羅ちゃんの身体をじーっと見る。
な、何よ!と両手で素っ裸を隠すが、特に隠れていない。


「まずは、体幹からかなぁ。そしたら自ずと、いらん脂肪は無くなるはず」


あたしなりのアドバイスだったが、紗羅ちゃんは、もう!と怒ったフリをして笑った