ずっと思ってたねん。
紗羅ちゃんの前で喧嘩ってしてないけどさ。
ヤンキー慣れというか、チーム慣れというか。

泉がトップで、幹部に朔達
その下に拓也達メンバー
そういう形も理解して、それでいて、普通に接する

なかなか出来ることじゃないと思うんやけど



「あーー携帯小説の読み過ぎかな?」



想像してた答えじゃなかった
携帯小説?

え?って顔をすると、すすすっと紗羅ちゃんは近づいてきてあたしにコソッと話す



「杏ちゃんと烈火のみんな見てると、好きな携帯小説に似ててテンションあがるの!」


??どういうこと??

変な顔をするあたしに、携帯小説読まないの!?と驚く紗羅ちゃん


「携帯で小説読めるん?」

「えーーー!どんな学生生活過ごしてきたのよ!」

「え?喧嘩上等的な?」


少し沈黙して、はぁ。と言う
ひどい…


「あたしが好きな小説はね?強い暴走族のチームの総長に、1人の女の子が愛されるっていう話なの!」


ほ、ほう
言われてみれば、ありそうやなぁ