何か、理由はあるんやろか
「響くんって、あたしのこと嫌いなのかな?」
「え?」
「避けられてるし、まともに話したことがないの。女の子嫌いってのは聞いたことあるけど…仲良くはなれないのかな」
ションボリと話す紗羅ちゃんに罪悪感が芽生える。
しょうがない。その言葉に尽きるんやけどさ?
どうしようもないねんな、これに関しては
あたしは無理矢理仲良くさせようとか思わへんから
「杏ちゃんには懐いてるのにさ?」
「あたしは、多分あれやろ。女っぽくないし大丈夫なんちゃうかな?」
「またまたぁ〜」
明日カキ氷の時に話せるかな
そうボヤいた
どうしようか
近寄らんといて!もおかしいし、話しかけるなもおかしい。けど
響がすごく怯えてしまうから…なんでやろ
あたしからしたら、昼間会った、おっぱい出かかってる水着きてた女の子の方が怖いけどなぁ
んーー響もなんでかわからへんゆうてたし、そっと見守りながら行くしかないんやけど
「それにしてもさ?紗羅ちゃんってヤンキー慣れしてる?」



