彼女ができたこと、婚約したこと、その都度大翔は私に電話をくれた。

胸に多少の痛みを覚えたが

「おめでとう大翔!」

と私は心から祝福できた。

離島に行ったこと、はると別れたことは電話口でひどく怒られ呆れていた。

「お前は馬鹿正直だ!」と。

「うん。
でももう一度リセットしてはじめからやり直したいの。

陽翔が言ってくれたように私もまた偶然会える気がするんだ。

会えなかったら、今度は私が陽翔を探す。
離れてわかったの。

どれだけ大切な人だったかって。
傷つけたのもわかってる。

でも今もまだかわらず一人でいてくれたら今度はその手を二度と離さないから」