あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて

車の中が暖房で暖まる頃大翔は仕事を終えてやって来た。

運転席のドアを開けると

「俺が運転するから愛美は助手席」

そう言って私と場所を変わった。

「さて、ドライブデートどこに行こうか」

「大翔と一緒ならどこだっていいよ」

そう答えた私に大翔は笑いながら

「じゃ初詣。
俺まだ行ってないから」

私たちは近くの駐車場に車を停めて三が日で込み合う神社に足を運び、はぐれないようにと大翔は大きな手で私の手を繋いだ。