「すっげー嬉しい」

繋がれた手が持ち上げられて、私の手の甲に軽く口づけた。

「…っ!」

昨日救命センターで合コン以来六年ぶりに顔を合わせてから、私の頭のなかははるでいっぱいで、心臓はせわしなく動きっぱなしだ。

誰かに恋をするってこういうことなのかとはじめて理解した。

大翔を好きだと思っていた感情とはまたちょっと違う好きの感情が私を支配している。

顔は…思いっきり私の好みだ。

消防士で普段からトレーニングしている身体は鍛えられて引き締まり、長身でマッチョではない筋肉のつきかたの体型も申し分ない。

救命士の資格ももち、昨日は救急車の出動だったが主に消防出動がメインなので本当に私と再会したのは運命としかいいようがないほどの偶然だ。